釣魚学ルージー

釣りでお馴染みのお魚のあれやこれや、釣りの雑学なんかを思いつくまま掘り下げてみてます😊

引きが強い上、EPA・DHAも豊富!鰆(サワラ)・サゴシ

 

私がジグで初めて釣った大物はサゴシ!

ルアー釣りに憧れてはじめたものの、中々釣れない日々が続き…

私のスキルが問題なのか、時期が違うのか、ルアーがあっていないのか。。

色々と試してみては「お魚いるよね!?」とエサ釣りに手を出していました。

 

ルアー釣りを始めて1年弱…

念願の初大物はサゴシでした!!


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嬉しすぎて、また釣りたくて、

サゴシ(サワラ)について調べてみました。

↑サゴシが大きくなったらサワラということも初めて知りました😙

 

サワラ(サゴシ)ってどんな魚?

  • スズキ目サバ科
  • 分布:北海道以南
  • 釣り期:秋~冬。周年つれる。ただし、高水温期は内湾息、低水温期は内湾から外洋につながる水道域や外洋と釣り場は季節により異なる

分布については文献により

『特に瀬戸内海で多い』『日本海側では少ない』『関東~東北にもフィールド拡大中』等々

 

参考文献の中の1冊📖

に2002年の日本の陸揚げ漁港の順位が載っていましたが上位5位が福岡・長崎・島根・京都・石川でした。

20年以上たった今ではまた状況が異なるかと思いますが、私が釣ったのはまさしく“日本海側”です。釣って楽しい・食べて美味しい魚ですので色々な所で釣れる事を願っています🥰

 

見た目の特徴

  • 頭が小さく細長く、全体的に平たい体形。タチウオと同じように全身が銀色の細かい粒子状の鱗で覆われている。背側はやや緑がかる淡青灰色、体側に7~8列の不規則な暗色の丸い斑紋が並ぶ。
  • 両あごには鋭い歯が並び、かかってもハリスが切られることも多い。
  • 全長は最大で1mを越すこともある。
  • 最大で1.2mに達する

 

サワラの生活

住んでいる場所:

暖かい時期は沿岸や内湾の表層を遊泳し、冬季には湾外などの深場に移動する。

基本的に表層を回遊し、魚食性が強く、アジ、イワシ類、イカナゴ、サバなどを捕食する。

 

この辺が、ルアー釣りに向いてるのでしょうね🎣

 

産卵期:5~7月

瀬戸内海などの内湾で径1.5~1.9mmの分離浮遊性卵を産む。

受精卵は48~55時間で孵化する。

仔稚魚期から強い魚食性を持ち魚類の仔稚魚や小型甲殻類を食べる、以前は西日本に多かったが近年の温暖化傾向を反映してか、関東東北でも姿を見るようになった。

幼魚・未成魚はエサが豊富な内湾で晩秋まですごし水温の低下に伴って暖かい水道域や外海に出る。

産卵群の主体は満2年を経過した2歳魚と考えられている。

 

成長は速やか

幼魚は藻場で生息して急速に成長し、10~11月には40cmに成長する。

1歳で約50cm、2歳で70cm前後、3歳で80cm前後に達する

 

成長はやくて驚きました🤔

 

サワラの語源

  • 腹部が白く幅が狭いことから「狭腹(サハラ)」といい、これが転訛したといわれている。
  • 斑点やすじのある植物の葉を「イサハ」といったことからサワラの斑点を「イサハダ」といいこれがサワラに転訛したという説もある
  • 瀬戸内海では「春告げ魚」とされ、漢字で「鰆」と書かれるようになった。

 

サワラは出世魚

50cm程度まで:サゴシ/サゴチ

  ↓

文献により50~60cm程度まで:ヤナギ/ナギ

  ↓

それ以上のもの:サワラ

 

サワラの食べ方

  • 上品な白身で新鮮ならお刺身が旨い
  • 塩焼き南蛮漬けなどで美味

関西:瀬戸内海のサワラ漁の盛んな季節の春鰆を好む

関東:脂ののった寒鰆を好む

関西:刺身、照り焼き、塩焼き、西京漬け、かぶら蒸し、押し寿し、ばら寿し

関東:塩焼きと西京漬けが中心

 

“サゴシはサワラほど脂がのってないし美味しくない。”といわれる方もおられるそうですが、初めてのサゴシ、美味しかったです

うちでは『香草焼き・味噌バターのホイル焼き・鍋・味噌マヨ焼き』を作ってみました。淡白で味に癖がないのでどれも美味しかったですよ!


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サワラの時期や栄養の特徴

  • 味は、脂ののった冬季のほうが良い
  • 鰆の身の脂質含有量は2月上旬のもので14%もあり、成人病の予防に有効であるといわれるEPADHAの含有量が多い。
  • 特にDHAイワシやサンマと比べても多い
  • また、ビタミンB2ナイアシンが多いので皮膚疾患によく、美容のためにもよい

 

DHAEPAについてはこちら

turizubora.hatenablog.com

つ…つまりは

ダイエットにも美容にも良い!!

最強か🤔

 

お店で買うときの鮮度がよいサワラの選びかた

  • 身に透明感があるもの
  • 背にある青い斑点の鮮やかなもの
  • 眼やエラがきれい
  • 身がかたくしまっているもの

サワラは他の魚と異なり頭や胴より尾の近くが美味しいといわれているので切り身のときは尾に近いものを選ぶと良い。

 

私が釣ったのはサゴシサイズでしたが、「う…腕が。。」というくらい強い引きでした。本当に楽しかったです。そして美味しかったです。

 

また釣れますように。

そして皆様のもとにもこの楽しさ・美味しさが届きますように。

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

おすすめ動画


www.youtube.com

 

 

【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p81

金田禎之(著):さかな博学ユーモア事典 2011 p164-167

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p205-207

山田吉彦(著):日本全国お魚事典 2012 p111-113

つり人者(編):「特徴仕掛けさばき方」が分かる672頁超図鑑さかな・つり検索 2020 p344-345