釣魚学ルージー

釣りでお馴染みのお魚のあれやこれや、釣りの雑学なんかを思いつくまま掘り下げてみてます😊

海でよく跳ねている“いなせ”なお魚!ボラ!!

皆さんはボラってどんなイメージがありますか?

 

私的には『海でよく跳ねているヤツ』です。

釣りをしていると海でバシャン!と魚の跳ねる音。「何か跳ねたよ!」と夫さんに報告すると「ボラだな。」と返ってくる。

そして群れで泳いでいる巨大な影を見かけることはあってもご尊顔を拝見したことのないお魚。

そんなイメージのお魚でしたが…

 

今年初めてお顔を拝見しました。

 

何かこう…

今までに見たことのないタイプのかわいいお顔とフォルムでしたのでご紹介したいと思います。

 

 

 

 

ボラ(鯔・鰡)ってどんな魚?


ボラ科の魚。

出世魚であるボラは、縁起のよさから厄払い行事などに用いられ、かつて関東ではタイに代わる祝い魚であった。

 

分布:日本各地(本によっては北海道以南)

西アフリカからモロッコ沿岸を除く世界各地の温・熱帯域の沿岸に広く分布する。

つり期:通年

地方名:ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関西)、オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関東)、マボラ、イセゴイ

 

見た目の特徴


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体は丸みを帯びた細長い円筒形。頭部は縦扁し、胴体が側扁する。側線はない。

体色は背側が青灰色か緑褐色、腹側は銀白色で、体側に淡くて細い暗色縦帯が数本ある。

口は「へ」の字形。目には脂瞼という厚い膜がある。

全長は最大で80cmに達する。

 

ボラの棲家・産卵期

沿岸から河口、淡水域にも棲息し、若魚は河口の中流まで遡る。

産卵期は10~1月。このときには外洋へ回遊する。

 

ボラの食事

雑食性で、海底の小動物や有機物、藻類などを泥といっしょに食べるのが特徴。そのため胃の末端の幽門部が発達し、そろばん玉状に膨らんだ、俗に「へそ」と呼ばれるものがある。オキアミエサなども積極的に喰う。

 

その他の特徴

空中にジャンプする習性をもつ。

 

🤔以前『魚はなぜ跳ねるのか』を疑問に思い、調べた際に『寄生虫を落とすため』という記事を拝見しました。なので、ボラが跳ねていると「今日も寄生虫と戦っているのか…」とか考えていました

今回改めて調べてみると、『空気呼吸をするため』とう記事もありました。

ボラはいったい何を思い跳ねているのでしょうね。

 

ボラの釣り方

冬場は脂が乗って旨いためギャング釣りで専門に狙う人も多い。

メジナクロダイ釣りの外道としてもかかってくる。

 

🤔ギャング釣りとは…

ひっかけ釣り。目的物を餌等で誘引せず「ひっかけて」採捕する行為。

禁止している県もあるので注意!!

【ネット調べ】

とのこと。名前がすごくて何事かと思いましたw

 

あたりはやわらかい。

シーズンは夏から秋にかけて。短めでやわらかいさおを使い、バチやゴカイを餌にする。

 

ボラにちなんだ諺

【トドのつまり】

ボラが最後にトドと呼ばれるところから、終わりを意味する

【いなせ】

江戸の魚河岸の若者の髪型がイナ(ボラの幼魚)の背中に似ていたので“いなせ髷”といった。その省略形で、息で男気のある若者に対して使われる。

【からすみ親子】

平凡な親から優秀な子供が生まれること。

【ボラはすきっ腹】

ギリシャの諺。ばか正直でいると儲からないという意味

【ボラになる】

腹がすくこと

 

😲意外と身近な言葉が、ボラとご縁があって驚きました!

 

ボラの食べ方

つれた場所の水質による。

冬場は脂も乗り、お刺身やあらいなどで旨い。

 

卵巣は「からすみ」の原料にする。

市場に出回るのは初夏からで、入荷量が最も多くなるのは8~12月。全国各地でとれるが卵巣の熟した大きなボラは少なく、からすみは高値で貴重品とされる。

旬は秋から冬。「寒ボラ」といわれる寒い時期のものが、臭みも少なく脂がのってもっとも味がよい。

 

においがある。

あらいや刺身にしてしょうが醤油や酢味噌で食べるとよい。ぶつ切りにして汁物、鍋物にする。へそは塩焼きにすると美味。

 

今までにボラもからすみも食べたことがないですね。。

😋気になるお味。。

 

からすみ

ギリシャ、トルコで考案され、中国を経て今から焼く400年前に日本に伝来。

長崎代官が豊臣秀吉に舶来品を献上したときに名前を聞かれて困り、中国の墨石に似ているので、とっさに「唐墨」と返答。以来、その名が全国に広まった。長崎名物。うに、コノワタとともに天下の三珍といわれる。強壮、不老長寿、悪酔い防止の効能があるとされる。

 

😲名前的に和食だと思ってたけどまさかのギリシャにトルコ!!

どんなお味かますます気になる。

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

 

↓夫さんの動画はこちら(仕掛け解説付き)


www.youtube.com

 

【参考文献】


豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p250

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p354-356

マダイ=サクラダイは春のこの時期だけ!!真鯛は産卵前の今が最も美味!!

『春に旬を迎える魚介類は?』

- ウェザーニュース

↑こちらの記事を読んで知ったのですが、マダイはこの時季だけ🌸サクラダイ🌸(桜鯛、和名の『サクラダイ』は別種)と呼ばれるそうです。

理由は

雄の体色のピンクが一層鮮やかになり、花びらを散らしたような白い斑点が出ることと、桜の開花時期に獲れることから

とのこと。

 

季節を大事にした言葉って素敵ですよね🥰

 

今回はそんな真鯛について調べてみました。

 

 

 

マダイってどんな魚?

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  • 分布:奄美群島沖縄諸島をのぞく日本各地

  • 釣り期:通年(主に春~初夏)

  • 地方名:タイ、オオダイ、ホンダイ(各地)、サクラダイ(関西)、チャリコ(幼/関東)、カスゴ(幼/関西)

🤔ここのところ沖縄にはいない魚が続いていますね。一度沖縄で釣りをしてみたいです。どんな魚が釣れるんでしょうね。

 

見た目の特徴

  • 体形は楕円形で強く側扁した典型的なタイ型。
  • 体色は淡赤色、腹部は淡く、背側を中心に鮮やかなコバルトブルーの小斑点が散在する。
  • 背びれとしりびれの棘はよく発達している。両顎の内側には半球状の頑丈な臼歯をもつ。
  • 全長は最大で1mを超える。

🤔チダイやキダイも似ているが、尾ビレ後縁が黒く縁取りされること、尾ビレ下葉先端が白いことで区別できるそう。


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ちなみに釣具屋さんで聞いた話では、「頭がポコッとしていなくて(出っ張っていない)、目元が青いアイシャドーが強いものは女の子」だそう。

↓よってこの子は女の子らしい

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マダイは昔から縁起のよい魚として、祝い事にはかかせない魚。

日本では赤い色は魔除けになり、めでたい色とされており、そのうえ姿も立派で上品な味のマダイが好まれた。

 

😲タイが縁起がよい魚とされるのは“めでたい!”というシャレだけだと思っていたのですが…赤い色にこれほどの意味があったとは。。

「めでタイ!ありがタイ!」

 

 

マダイの棲家

  • 水深10~100m(本によっては200m)潮通しのよい岩礁帯、砂地、岩礁混じりの砂地などを好む。
  • 潮の動かない時間帯は活性が低く、根周辺で休んでいることも多い。
  • 群れを成す回遊魚。

 

その他の特徴

  • 肉食性で、エビ・カニ類、イソメ類、小魚類・イカ類などを捕食する。
  • 幼魚・若魚時代は好奇心が強いが、老成するに従い警戒心が強まる。全国各地で様々な釣法が展開する釣魚の王様。引きが強い
  • 産卵期は3~6月で南の地域ほど早い。
  • マダイは長命で20年以上生きる。

国産の天然マダイは減少傾向にあり、養殖や稚魚を放流して資源の増加を図る栽培漁業も盛んに行われている。

 

チャリコ(小さな真鯛)は時折つれます。若いころは好奇心が強いから釣れてくれるのね。小さいのにすごく引きが強いので楽しいです🥰

 

真鯛の食べ方

お刺身はもちろん。お刺身、煮付け、塩焼き、カルパッチョ、味噌汁など何をしても美味しくいただける。

普段は捨ててしまう皮もから揚げにすると美味しい。なますにもできるそう。

旬は冬から春にかけて。産卵前のサクラの開花時季のマダイは『桜ダイ』と呼ばれ最も美味とされる。

 

😲魚の皮をから揚げにする!!?初めての境地です。いつか是非やってみたい!

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

 

おすすめ動画

 


www.youtube.com

 

【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p66-67

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p372-376

 

私の推し!厳つい姿に惚れる黒鯛 

皆様はチヌ(黒鯛)を見たことがありますか?

 

 

私が初めてチヌを見たのは夫さんに連れて行ってもらった“ふかせ釣り”の折です。

それまではアジかフグしか釣ったことがなかったので、「こんなに大きな魚が漁港でつれるのか。」と驚いたものです。

 

そして黒と銀でギラッとした見た目。

厳ついヒレ

 

かっこいい✧⁠⁠(⁠>⁠o⁠<⁠)⁠ノ⁠💕!!


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私の中での推し魚です。

 

とはいえ未だ夫さんに用意してもらった釣りでしか出会えたことはなく…

いつか自身で釣ってみるのが密かな夢です。

 

というわけで今回は黒鯛について調べてみましたよ。

 

クロダイってどんな魚?

  • 分布:沖縄を除く日本各地
  • 釣り期:通年(本により:主に春~初夏、初秋~初冬/初夏~晩秋と違いあり)
  • 地方名:チヌ・チヌダイ(関西ほか)、チンチン→カイズ(若/関東)、ババタレ、カワダイ、チンダイ、クロチヌ、クロなど

🤔メジナもでしたが、黒鯛も沖縄にはいないのですね。

 

見た目の特徴

  • 体形はタイ型。
  • 体色は黒鉄色、暗灰黒色、やや緑がかる銀色など個体差があり、背側から銀白色の腹側にかけてグラデーションがかかる。
  • 幼魚・若魚時代には暗色の横縞が6~7本ある。成魚にもうっすらとその痕跡が見えることも多い。
  • えらの上部に暗色の斑紋がひとつある。
  • 全長は最大70cmに達する。

出世魚であり、関東では幼魚をチンチン、若魚をカイズ、成魚をクロダイと呼ぶ。

 

🤔先日知ったのですが、魚の縦縞・横縞という言い方。

口を上、尾びれを下にしたときに横縞か、縦縞か…らしい。

カレイ・ヒラメの見分け時には横向きに置くのに、なぜ縞模様の判別は魚を縦向きに置くのでしょう。。

 

クロダイに似た魚:キチヌ(キビレ)ミナミクロダイ

  • キチヌ…クロダイに似ているが、腹ビレ・しりビレ・尾ビレ下葉が黄色。体表にぬめりがあり泥臭さもある。分布域はクロダイよりも南偏。内湾や汽水域を好む。全長は最大50cm。
  • ミナミクロダイ奄美大島以南で釣れるクロダイの仲間。姿形はよく似ている。つれた場所・体色がやや緑がかる傾向があることで見分けられる。

 

クロダイの棲家

基本的には潮通しのよい岩礁が棲家。

内湾の浅海の泥底、砂泥底にも生息。汽水域、時には淡水域にも入り、環境への適正の強さがうかがえる。

 

その他の特徴

視覚がよく発達し警戒心が強い

活動は日没、日の出頃と推定され、海底近くを泳ぐ

釣り糸に気がついてしまうほど繊細。潮に濁りがあるときや多少波立つ日なら昼間でも釣れる。

 

生まれた当初は雄だが、体長15~25cmで雌雄胴体となり、満3年の25cm程度になると雌雄に分離しはじめ、満4年で分離が完了する。満5年以上では雌が多い。

 

産卵期は3月~7月

沿岸浅場で分離浮遊卵を生む。

 

食べ物

エビ・カニ類、イソメ類、貝類、小魚類や海苔など肉食系雑食の食性。

河口付近では家庭から流れ出た残飯に群がることもある。

 

😲本で初めて知ったのですが、スイカでも釣れるらしいですよ。

そのほかメロンやミカンまで食べるとか。。

あんなに上手に針をよけてオキアミを食べていくのに…スイカでも釣れるのか。おチヌ様の警戒心の方向性が分からぬ。。

 

黒鯛の食べ方

つれた場所や時期によってやや磯臭いや泥臭いことがあり、評価が分かれることがある。

わたを早く抜き、血抜きをしたものは美味。

季節的には冬から春にかけてが脂の乗りがよく臭みも少ない

 

クロダイは血を荒らすから妊婦に食わせるな」という言葉があるそう。

丈夫な歯で何でも貪り食う習性から出たもので、特に根拠はなく、昔の嫁の家庭内での地位の低さを物語ったもの。らしい。

 

🥰今までつれたチヌは美味しく頂きました。

お刺身や焼き魚、小柄なものは煮魚やお茶漬け…どれも美味しかったです。

日本海のおかげかな?

せっかくの立派なお魚とご馳走!家族皆で仲良く美味しく頂いてほしいです。

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

 

おすすめ動画


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【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p168-171

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p166-167

 

 

嬉しいご報告!!

このたび夫さんのYouTubeの登録者さんが、1000人を超えました!

  ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!

 

動画を見てくださった皆様、本当にありがとうございます。

夫さんも喜んでいました。

この場では夫さんにかわりお礼をお伝えさせていただきます。

 

本当にありがとうございます🥰

 

そして、夫さん

暑い日も、寒い日も、

何なら嵐の日も雪の日も頑張っていましたね。

お疲れ様でした。

これからも皆様と出会えるよう、どうか体は大事にして続けていってくださいね。

 

そして頑張り屋さんで、

素人の私にも色々と教えてくれる丁寧な夫さんの動画を

これからもよろしくお願いいたします。

 

 

おすすめ動画


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本でグレって調べると出てこない!本名はメジナと言うのかお前。。

グレ、見たことありますか?

 

夫さんに釣りに連れて行ってもらうようになって出会うようになった魚、グレ!!

青っぽい個体はとても綺麗!だけど時間がたつと黒っぽくなってしまう。

綺麗な青い体と目をみられるのは釣り人ならですよね。

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いつも夫さんが準備をしてくれるわけですが、ウキがスッと入っていく様がとても気持ちいい。

…エサとられるだけのこともありますけどね。。

 

そんなグレについて今回調べたのですが…

グレって調べると出てこないんですね。本名はメジナさんというそうです。

 

そんなメジナさんがこちら

 

 

メジナってどんな魚?

  • メジナ(眼仁奈)…メジナ科の海水魚
  • 分布:北海道南部以南(沖縄では稀)の日本各地、台湾、東シナ海
  • 釣り期:通年
  • 地域名:グレ、クチブト(関西など)、クロ(九州、四国)、クシロ(静岡)、アイス、ササウオ、チカイ、タカイオなど

 

🤔本によると私の住んでいる地方ではクロアイとも言うそうですが…聞いたことはないです。関西の釣り人はグレと呼ぶそうで、夫さんもグレ呼びです。

そして沖縄にはあまりいないんですね、グレ。。

 

名前の由来

①体調に比して眼が先端に近いことから目近魚(メジカナ)の意か

②張るには幼魚が多数群れをなすから、湧き出る魚=蒸す魚(ムスナ)の意か

 

見た目の特徴

体形はタイ型だが、体高もあり、身も厚い。

住む環境によって体色が変わり、沖からの回遊個体は暗青緑色、居着き個体は黒褐色である場合が多い。

釣り上げた直後には不規則な白っぽい斑紋が体表に現れることがある。

全長は最大で60cm近くにまでなる。

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🤔見た目がよく似ている魚に“クロメジナ”がいるそう。クロメジナはエラ蓋の縁が黒く、釣るのがさらに難しいらしい。。たぶん私はまだお目にかかったことがない。

 

 

その他の特徴と棲家

昼行制で群れをなし幼魚は沿岸の岩礁域の浅場に住み、成長とともに沖の深場に移動する。

潮通しのよい岩礁帯を好み、岩の割れ目やオーバーハングした海底の根などを棲家にする。

 

🤔オーバーハングとは…

植物などが岸から水面上に覆いかぶさるようになっている場所。日陰ができるので魚にとっては身を隠したり落ちてくる虫を捕食できたりする。

(ネット調べ)

 

産卵期は2~6月

直径1mmほどの浮遊卵を生む

 

メジナの謎めく行動、『浮きグレ』

大きな群れで海面付近に大集結する。一般的な産卵行動ではなく、プランクトンか何かを捕食する行動と考えられている。

 

 

食べ物

海藻類や甲殻類、小魚などを食べる雑食性

歯は柔らかい櫛状。この歯で岩につく藻や海草をはんで食べる。

季節的には

  • 冬場には海草
  • 夏場や秋はエビ・カニ類、イソメ類を食うのが本来の食性

最近は釣り場に通年オキアミが入ることで食性も変わりつつある。

 

釣り方

基本はウキを使ったフカセ釣り。

グレは学習能力に長ける一面があり、生態が時代によりシフトする傾向が見られる。

オキアミが導入された80年代初期には、沈降速度の遅いオキアミを海面近くまで浮いてきて喰ったが、その後はより安全に喰うため、住処に隠れて潮に流されてくるエサを喰うようになった。

そのため、つり方も本種の棲家を直撃するような、ウキを沈ませてさお先でアタリをとったり、激しい潮の中で釣る本流釣りなども主流。また、沖に遠投して深いタナをカゴ釣りで狙うこともある。

警戒心が強く、眼がいいのでハリスの太さに注意を要する。

 

グレの食べ方

以前は磯臭いといわれたものだが、最近はオキアミ主食の食性になったためか、そう感じられるものはいなくなった。

お刺身、おすし、カルパッチョ、フライ、塩焼き、バター焼きなど

 

私のお気に入りは夫さんの教えてくれたレシピ。

グレを切り身にして、ポン酢・おろしにんにく・おろししょうが・大葉とたまねぎのせん切りで一晩ほどつけたもの。

磯臭さも感じないし本当においしい🥰 オススメ💕

 

 

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

おすすめ動画(仕掛け解説付)


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【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p172-174

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p407-408

 

釣れた魚はヒラメかカレイか。。左ヒラメに右カレイというけども

『左カレイに右カレイ』はよく聞きますよね。

 

ヒラメとカレイは同じような扁平型の体型。

見分ける時、目の位置により左側に目があるのがヒラメで右側がカレイ。

というお話。

 

が…

なぜか同じ魚を見て私と夫さんの意見がいつも合わない。

『左カレイに右カレイ』

この認識は一緒。

 

昨年、このなぞが解けました。f:id:turizubora:20240118182058j:image

一般的に左ヒラメ右カレイというのは『口を下、目を上にして置いたときに頭が左にあるのがヒラメ。右に頭が来るのがカレイ』

 

つまり、この写真は(小さいけど)ヒラメ。

 

昨年分かった事実ですが、夫さんのいう左ヒラメ右カレイは

釣り上げたときのこの状態f:id:turizubora:20240118182742j:image

口を上にした状態で

右に目がある=カレイ!!

と判断していたということが判明しました(先ほどと同じ写真です)

 

道理で判断が逆になるわけだ!!

 

確かに『左側に目があるor右側に目がある』としか言われなければどちらの考え方もできる!!

昨年一スッキリとした出来事でした。

 

 

ちなみにこの『左カレイに右カレイ』には例外もあるとのことで、

「ヌマガレイ」はほとんどが左向き

「メガレイ」や「テンジクガレイ」はヒラメの仲間

だそう(ネット調べ)

 

こうなってくるとどう見分けていいか分からないですよね。

 

私が他に知っていた違いといえばヒラメの方が歯がいかついということ。

 

釣りをするようになってから知ったのですが、食べるものが違うのですね。

ヒラメはルアーでつれるし、カレイは虫餌で釣れる。。

だからヒラメの方が歯がいかついし、カレイのほうが口が小さい。

これは夫さんに教えてもらってスッキリ。

 

ま!!

どちらも釣れて嬉しい!食べて美味しい!!お魚!!!ですよね

 

今年も釣れるといいな

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

おすすめ動画


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カサゴ釣りは冬でも楽しめる!当たり探すのが楽しい宝探しみたいな穴釣り!

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

1月に入って寒い日が続きますね。

こういう寒い時期に私と遊んでくれるお魚さんの代表格!

 

カサゴさん!!

 

寒くても釣れてくれる!

ワームでも釣れてくれる!

穴が当たれば短時間でも遊んでくれる!

ちょっといい感じに引いてくれる!!

 

素敵なカサゴさんについて紹介します。

 

カサゴってどんな魚?

カサゴ:笠子・瘡魚

カサゴ目フサカサゴ

語源:身の皮をさわると瘡(かさ:皮膚病)のようにカサカサしていることから瘡魚(カサゴ

方言:アカゾイ(青森)、ハチメ(新潟・富山)、ガシラ・アカメバル(関西など)、アタガシ(和歌山)、ボッカア(鳥取)、ボッコ(島根)、アナガラ(隠岐)、ガガニ(高知)、アラカブ(九州)、ガラカブ(熊本)、モアルカブ(壱岐玄海)、アカイユ(沖縄)

 

呼び方も沢山!Σ(゚Д゚)

きっと愛されている証拠ですね🥰

釣り動画を見ていても地方性が出ていることがあって楽しいです。

 

旬:夏or脂ののる冬と文献によりき

分布:北海道南部以南~東シナ海

釣り期:通年

 

🤔ちなみに季題は[夏]だそう

寒くて何もつれない頃に遊んでくれるお魚さんなイメージは私の偏見?

 

見た目の特徴



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沖合い・やや深場に棲むのは赤褐色

沿岸・岩場に住むのは黒褐色

砂地に棲むのは淡褐色

など棲息環境に左右される。

さまざまな大きさの暗色斑紋、淡色斑紋が入り乱れたような模様がある。

頭部の側面には小さい棘状の突起が多くある。

背びれの棘も鋭く、毒はないとされるが注意が必要。

全長:約25cm~最大で35cmほど

 

カサゴと名前のつくもので、

ミノカサゴイズカサゴフサカサゴコクチフサカサゴ

背ビレ、腹ビレ、尻ビレに毒棘があるので注意!

 

🤔判断がつかない場合は素手で触らないようにしましょう。

私は基本100均の魚ばさみ使ってます。

カサゴに限らず釣り人も魚も怪我しない為にも大事。

 

カサゴの生活

場所:水深数m~50mぐらいまでの岩礁帯や岩礁交じりの砂地などに棲む

 

食べ物:イソメ類、アミ類、エビ・カニ類、小型魚類などを捕食する。

夜間にも摂食行動が見られる。

雑食で投げ入れたえさを大きな口でパクリと食べる

 

🥰そういえば夏は夜釣りでよい型のが釣れました

 

特徴:縄張り意識が強く、他のカサゴがテリトリー内に入ると噛み付くなどの威嚇行動が見られる。

同じ穴に必ず数尾いっしょにいるため、一度に何尾も釣れる。

 

成長:孵化後満2年で体長15~16cmに達し、成熟する

卵胎生で10~11月に交尾する。雌の体内に入った精子は卵の成熟後体内で受精し、体内で孵化した仔魚が12月~3月にかけて5000~15000尾生まれる。

 

多っ!!Σ(゚Д゚)

読み間違えかと思い何度も確認しましたw

 

カサゴの食べ方

効能:肝機能強化・骨の強化

新鮮なものはお刺身で

身を冷蔵庫で一晩寝かしたあとのものはとろけるような味覚が味わえる

小型のものはエラと内臓を取り出し、鱗を取ったものに塩コショウで軽く味付けをして、小麦粉をまぶして丸ごと唐揚げにする。

 

🥰私のおすすめは煮付け

簡単ですごくおいしい

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

おすすめ動画


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【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p13、18-19

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p110-111

山田吉彦(著):日本全国お魚事典 2012 p51-53