皆さんはボラってどんなイメージがありますか?
私的には『海でよく跳ねているヤツ』です。
釣りをしていると海でバシャン!と魚の跳ねる音。「何か跳ねたよ!」と夫さんに報告すると「ボラだな。」と返ってくる。
そして群れで泳いでいる巨大な影を見かけることはあってもご尊顔を拝見したことのないお魚。
そんなイメージのお魚でしたが…
今年初めてお顔を拝見しました。
何かこう…
今までに見たことのないタイプのかわいいお顔とフォルムでしたのでご紹介したいと思います。
ボラ(鯔・鰡)ってどんな魚?
ボラ科の魚。
出世魚であるボラは、縁起のよさから厄払い行事などに用いられ、かつて関東ではタイに代わる祝い魚であった。
分布:日本各地(本によっては北海道以南)
西アフリカからモロッコ沿岸を除く世界各地の温・熱帯域の沿岸に広く分布する。
つり期:通年
地方名:ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関西)、オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド(関東)、マボラ、イセゴイ
見た目の特徴
体は丸みを帯びた細長い円筒形。頭部は縦扁し、胴体が側扁する。側線はない。
体色は背側が青灰色か緑褐色、腹側は銀白色で、体側に淡くて細い暗色縦帯が数本ある。
口は「へ」の字形。目には脂瞼という厚い膜がある。
全長は最大で80cmに達する。
ボラの棲家・産卵期
沿岸から河口、淡水域にも棲息し、若魚は河口の中流まで遡る。
産卵期は10~1月。このときには外洋へ回遊する。
ボラの食事
雑食性で、海底の小動物や有機物、藻類などを泥といっしょに食べるのが特徴。そのため胃の末端の幽門部が発達し、そろばん玉状に膨らんだ、俗に「へそ」と呼ばれるものがある。オキアミエサなども積極的に喰う。
その他の特徴
空中にジャンプする習性をもつ。
🤔以前『魚はなぜ跳ねるのか』を疑問に思い、調べた際に『寄生虫を落とすため』という記事を拝見しました。なので、ボラが跳ねていると「今日も寄生虫と戦っているのか…」とか考えていました
今回改めて調べてみると、『空気呼吸をするため』とう記事もありました。
ボラはいったい何を思い跳ねているのでしょうね。
ボラの釣り方
冬場は脂が乗って旨いためギャング釣りで専門に狙う人も多い。
🤔ギャング釣りとは…
ひっかけ釣り。目的物を餌等で誘引せず「ひっかけて」採捕する行為。
禁止している県もあるので注意!!
【ネット調べ】
とのこと。名前がすごくて何事かと思いましたw
あたりはやわらかい。
シーズンは夏から秋にかけて。短めでやわらかいさおを使い、バチやゴカイを餌にする。
ボラにちなんだ諺
【トドのつまり】
ボラが最後にトドと呼ばれるところから、終わりを意味する
【いなせ】
江戸の魚河岸の若者の髪型がイナ(ボラの幼魚)の背中に似ていたので“いなせ髷”といった。その省略形で、息で男気のある若者に対して使われる。
【からすみ親子】
平凡な親から優秀な子供が生まれること。
【ボラはすきっ腹】
ギリシャの諺。ばか正直でいると儲からないという意味
【ボラになる】
腹がすくこと
😲意外と身近な言葉が、ボラとご縁があって驚きました!
ボラの食べ方
つれた場所の水質による。
冬場は脂も乗り、お刺身やあらいなどで旨い。
卵巣は「からすみ」の原料にする。
市場に出回るのは初夏からで、入荷量が最も多くなるのは8~12月。全国各地でとれるが卵巣の熟した大きなボラは少なく、からすみは高値で貴重品とされる。
旬は秋から冬。「寒ボラ」といわれる寒い時期のものが、臭みも少なく脂がのってもっとも味がよい。
においがある。
あらいや刺身にしてしょうが醤油や酢味噌で食べるとよい。ぶつ切りにして汁物、鍋物にする。へそは塩焼きにすると美味。
今までにボラもからすみも食べたことがないですね。。
😋気になるお味。。
からすみ
ギリシャ、トルコで考案され、中国を経て今から焼く400年前に日本に伝来。
長崎代官が豊臣秀吉に舶来品を献上したときに名前を聞かれて困り、中国の墨石に似ているので、とっさに「唐墨」と返答。以来、その名が全国に広まった。長崎名物。うに、コノワタとともに天下の三珍といわれる。強壮、不老長寿、悪酔い防止の効能があるとされる。
😲名前的に和食だと思ってたけどまさかのギリシャにトルコ!!
どんなお味かますます気になる。
今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。
では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。
いってらっしゃい。
↓夫さんの動画はこちら(仕掛け解説付き)
【参考文献】
豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p250
望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p354-356