釣魚学ルージー

釣りでお馴染みのお魚のあれやこれや、釣りの雑学なんかを思いつくまま掘り下げてみてます😊

その魚は本当にボラ?バラに似た高級魚『メナダ』

『ぼら』に続きまして今年初めてお眼にかかりました。

『めなだ』さん

何と『高級魚』とのこと!

気になりますよね🥰

めなだ(目奈陀、赤目魚)ってどんなお魚?

分布:北海道~九州、朝鮮半島、中国、アムール川に分布。

釣り期:通年

地方名:アカメ・アカメボラ(各地)、シュクチ、シクチ、メクサリ、エビナ(佐賀)、コスリ→トウブシ→メナダ、ミョウゲツ

 

ボラと同様、出世魚

〈東京〉

コスリ(10~15cm)→トオブシ(20~30)→メナダ(40以上)

秋田県八郎潟

マメツブラ(7cm)→ツブラ(15)→タイコノムチ(25)→アカメ(30)→ボラ(60)

 

見た目の特徴

ボラと酷似する。見分けのポイントは眼と胸ビレの付け根と尾ビレ。黒眼の周囲が淡赤色か橙黄色。胸ビレの付け根にはボラにはある青黒色の斑紋がない。尾ビレの後縁がボラのようには深く湾入しない。また口唇が赤いのも特徴。

頭部がボラよりも縦扁すること、脂瞼と呼ばれる眼を覆う薄い膜が発達していないことなどから区別される。

全長はふつうに釣れるのは30~50cmだが、最大で1mにも達する。

 

🤔私的に一番わかりやすかった違いは目の色!黄色っぽい!違うものと分かれば鱗の感じとか色んな違いがわかってきます。

 

メナダの棲家

本により…

  • 沿岸域の浅場から河口付近の汽水域に棲む。
  • ボラ科の海水魚。成魚、幼魚とも内湾や潟湖に棲息する。

 

とのこと。

 

 

メナダの食事・産卵期

微小藻類やデトライタスを食べる。産卵期は3~5月(有明海)

 

デトライタス(英:Detritus)はデトリタスとも呼ばれ、生物の死骸や排泄物などが分解されて微粒子状になった有機物のこと

【ネット調べ】

🤣だそうですよ。『デトライタスを食べる』って一体何を食べているのかと思いましたよw

 

メナダの釣り方

専門に狙うことはない。メジナや黒鯛、ボラ狙いの外道として掛かるが、メナダが掛かる確率はかなり低い。

 

メナダの食べ方

つれた場所に左右される。

冬は脂も乗り、お刺身やあらいなどでもうまい。

ボラと同様、成熟した卵巣から「からすみ」を作る

旬は夏

焼き物、煮物

『高級魚』と聞いて食べから揚げにしてみましたが、身がふわふわでやわらかくて驚きました!


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メナダの歴史

ボラの名は古くから記され『出雲国風土記』にも記録されているが、メナダの名は古典には登場しない。姿が似るため、両者が区別されずにボラとして記されたためと思われる。

 

 

 

 

 

 

今回の知識が皆様のつりの楽しみ、釣果の一助となりますよう。

 

 

では皆様釣りにお出かけの際にはお気をつけて。

いってらっしゃい。

 

 

【参考文献】

豊田直之(著):増補改訂版釣魚図鑑 2003 p251

望月賢二(監):図説魚と貝の事典 2005 p410